映画制作から引退を発表した宮崎駿さんが『風立ちぬ』以来の長編映画で、10年ぶりに現場に戻ってきました。
『君たちはどう生きるか』は事前プロモーションがなく、詳細はわからないまま7月14日に劇場公開しています。
今回は、映画を観た人の感想をまとめながらネタバレなしで調査していきたいと思います。
ジブリ【君たちはどう生きるか】はどんな映画?

観客に先入観なく映画を鑑賞してほしいという狙いで、公開前の宣伝や絵劇場パンフレットもありません。
ただ、ポスターのアオサギが映画のキーワードであることに間違いはなさそうです。
『君たちはどう生きるか』の作品は、着手してから7年間かけて制作
原作は同名の本のようですが、完全オリジナル脚本です。
その元となったのがこちら↓

では、実際に映画を見た人の感想をネタバレなしでまとめていきましょう。
ジブリ『君たちはどう生きるか』は駄作?つまらない?

事前情報が全くない中で『君たちはどう生きるか』を鑑賞した多くの人から「つまらなかった」という声が相次いでいます。
なぜ、つまらないという声が多いのか見ていきましょう。
『君たちはどう生きるか』つまらないの声

宮崎駿さんの描く作品は必ずしも「面白い作品」ばかりではありません。
ジブリ作品の中でも『風立ちぬ』や『思い出のマーニー』などは好き嫌いが分かれる作品です。
今回の『君たちはどう生きるか』も好き嫌いが分かれる作品の一つだったようです。
その声がこちらです。
人によって違うようですが、私はこの映画、難しいというより、訳が分からなくて、あまり楽しめませんでした。
多くの人の感想が『内容が理解できなかった』ようです。
内容が理解できない=つまらないという感想が多く上がっているんですね。
物語に入り込めずに「なんだろう?」ばかりが続くと、時間が長く感じられます。
『君たちはどう生きるか』を観た人の多くがそんな感情になっていたのかもしれません。
事前情報無しなのでこの起承転結のないストーリーはいつまで続くんだと軽い拷問状態に。 これは私の様な単純明快なストーリーが好きで起承転結があるとすっきりするタイプには全く向かない映画でした。
本を読んで内容を理解することが苦手になりつつある現代では、わかりやすいストーリー性のあるものが好まれるのでしょう。
宮崎駿さんも理解できないところがある
2023年2月に都内で行われた『君たちはどう生きる』初号試写を見た後のようすがこちらです。
「おそらく、訳が分からなかったことでしょう。私自身、訳が分からないところがありました」
2023年2月下旬、東京都内のスタジオで上映された、「君たちはどう生きるか」の初号試写。米津玄師の歌うピアノバラードが流れ、エンドロールが終わった瞬間、灯りが点き、宮崎駿監督のコメントが読み上げられた。
客席から軽い笑い声が漏れた。私もその一人だった。あまりの展開の速さと、盛り込むだけ盛り込まれた情報を消化しきれず、茫然と座り込んでいたが、その言葉で我に返った。
これは「宮崎アニメ」の集大成なのか、吉野源三郎の著書『君たちはどう生きるか』の再解釈なのか。とにかく、1回見ただけではとても全容を把握できなかった。
引用元:https://book.asahi.com/
製作者の宮崎駿さんにとっても難しい内容だったようです。
『君たちはどう生きる』は、一度見ただけでは、理解できない内容であることに間違いないようです。
ジブリ『君たちはどう生きるか』良かったの声

引退宣言を撤回して、また映画の現場に復帰し『君たちはどう生きるか』を制作した宮崎駿さん。
ファンにとってはそれだけでも大きな嬉しいニュースでしょう。
理解するのがむずかしくても、『君たちはどう生きるか』を観終わった人の中には「良かった」という声もありました。
『君たちはどう生きるか』良かったの声

全部の理解はできていないけど「良かった」という人は、どんなところが良かったのでしょうか?
それぞれ感想はあるのだろうけど私は観に行って本当に良かったし、また観たい。 ある登場人物に思い入れしてしまって、今思い出しても涙が出る。
宮崎駿さんの描く人物に思い入れて、また見に行きたくなるという人。
また、わからないなりに何かが刺さって「良かった」という余韻が残っている人の感想がこちら↓
感性を揺さぶる「何か」があったんでしょうか?
難しいかと思っていたのですが、小学生の息子に見事にハマりました。 劇場が明るくなると同時に「おもしろかったぁー。また観たい」と言っていました。 感想を聞いてみたら「なんで?」と感じた部分が多かったようですが、それがおもしろかったそうです
宮崎駿さんの集大成とも言える長編映画なので、作品に触れることができて「良かった」という純粋な感想もありました。
わからない人はわからないでいい面白さだと思うけれど、日本に生まれて、宮崎駿監督の作品に小さい頃から触れてこられて、こんな映画体験をできることが幸せだなあと思える作品でした。
82歳(2023年7月現在)の宮崎駿さんの長編映画はこれが最後の作品になる可能性が高いでしょう。
そんな映画制作の背景も相まって「観られてよかった」という感想になっているんですね。
まとめ
ジブリ新作『君たちはどう生きるか』について駄作やつまらないといった感想が多く聞かれています。
「つまらない」という感想は「理解できなかった」ということが大半なようです。
宮崎駿さん自身も「一部の内容の理解ができなかった」というほどの難解な内容なんでしょう。
これまでもジブリ映画は「好き」「嫌い」が分かれる作品はいくつかありましたよね。
『君たちはどう生きるか』もそんな作品なのかもしれません。